
 ■(写真左)小林政広 (こばやし・まさひろ) 1954年東京本郷生まれ。フォーク歌手、シナリオライターとして活動後、1996年、初監督作『CLOSING TIME』を製作。 1997年ゆうばり国際ファンタスティック映画祭で日本人監督初のグランプリを受賞。 映画製作会社モンキータウンプロダクション設立。 1999年『海賊版=BOOTLEG FILM』、2000年『殺し』、2001年『歩く、人』と、3年連続カンヌ国際映画祭出品の快挙を果たす。 2003年『女理髪師の恋』ではロカルノ国際映画祭で特別大賞受賞。 監督第7作『バッシング』は2005年カンヌ映画祭コンペティション部門において日本人監督として唯一出品を果たし、東京フィルメックスでは最優秀作品賞(グランプリ)、テヘランファジル映画祭では審査員特別賞(準グランプリ)を獲得。主演も務めた最新作『愛の予感』は2007年の第60回ロカルノ国際映画祭で金豹賞(グランプリ)を受賞し、ほか3賞も同時受賞。 現在も世界各国の映画祭で作品が上映されつづけているほか、これまでの監督作品の特集上映が行われるなど、今、世界で注目されている監督のひとりである。 ■(写真右)小林優斗 (こばやし・ゆうと) 1992年生まれ、東京都出身。 2008年、『俺たちに明日はないッス』(タナダユキ監督)にてデビュー。本作『ワカラナイ』にて初主演。 主演に決まった経緯は、当初の台本では、サッカーボールのリフティングシーンが重要な要素となっており、サッカーの出来る高校生を探していて、オーディションを行った。 その際、現れたのが小林優斗で、彼には、他の人にはない陰があり、それが、彼の劣等感から来るコムプレックスだと直感し、周囲の反対を押し切って、主役に抜擢した。 撮影中は、役作りのため誰もいないユースホステルで、寝泊りし、撮影時の食事以外は、口に入れず、 撮影現場にも、歩いて通った。東京での撮影の際も実家に帰れず、監督の知り合いの家に寝泊りしていた。文字通りこの画の主人公亮を生きた。





|  | ── 海外の映画祭を回られて、今回、作品に対する観客の反応などは?
日本だけではないですが、先進国などでは、このようなテーマ性の作品は、現実にありえないと評価されがちですが、発展途上国や貧困差のある国などでは、現実的に起こりえるテーマと共感できるようです。母親が亡くなった時の葬式は子供だけでできるわけではないなど。子供だけでは何もできなかったりします。
── 本作を制作するきっかけは? 子供を主人公にしたわけは?
『バッシング』『愛の予感』と作ってきて子供を描いてみたいと思っていた時に、個人的な話で、親父が亡くなったときに、自分の身近で周りの大人は勝手だなぁといろいろ感じたことがあったんです。それと、子供のときにトリュフォーの『大人は判ってくれない』を見たときに、映画が身近に感じることができたんですね。
── 主演に新人・小林優斗を起用した理由は?
オーディションはしましたが、子供っぽい演技をする役者はいましたが、最初は、彼の演技には違和感があったのですが、暗い感じなどのイメージが合うので、子供の無垢な部分が良かったので、彼に決めました。作品を取っていくうちに彼の良さが見えてきました。衣装も着替えずに1点のみ、彼もお金が生きていく上で必要なんだと実感したのではないかと思いますよ。よく撮影に耐えたと思います。
── 食事のシーンが印象的でしたが、『バッシング』のおでんを食べるシーンなど。演技指導は?
特に指導はしていないです。「なるべく早くたべろ」としか指示していませんが、小林優斗くんが考えてサンドイッチを2つ同時に食べているなど、自然な形になっています。メロンパンを口の中にいれながらカップラーメンのスープをすするなんて驚きでしたね。彼で本当に良かったと思うよ。
── あまり多くを語っていないラストですが意図するものは?
大変だけど、彼が幸せな道をあるいていけると感じています。
公開情報
□2009年11 月14 日(土)より ヒューマントラストシネマ渋谷にてロードショ-!
ほか、11 月28 日(土)より新宿バルト9にて公開
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