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ギミー・ヘブン
2006年05月27日よりDVDリリース
2006年1月14日、ユーロスペースほかにてロードショー





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2005年/日本/
配給:アートポート


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公式サイト
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解説

【世界は“孤独”という皮膜でくるまれていた----。
あなたに出会えるまでは……。】

誰にも理解されることのない感覚“共感覚”。それを共有出来る相手の存在を知ってしまったら…。
新介(江口洋介)はその感覚を胸にしまい、取り留めのない日常を過ごし、ヤクザ・紺野(鳥肌実)の下請け仕事としてインターネット上で盗撮サイトを運営している。親友・貴史(安藤政信)や、そばにいる大切な恋人・不由子(小島聖)には理解されない、哀しい闇を心に抱えながら。麻里(宮崎あおい)は自分が共感覚を持つがために、誰とも分かり合えないという孤独を抱えて生きている。両親とは死に別れ、育ての親はなぜか次々に不審な死にとりこまれていく。新介と麻里。ふたりはある日、今までどうしても埋まらなかった心の奥深くにある、最後のパズルを持った存在として出会ってしまう。アンダーグランドのサイトで“死の商人”とされる伝説の男・ピカソ(松田龍平)、次々に起こる不可解な事件、それを追う警視庁・キャリア組の警部・柴田亜季(石田ゆり子)と刑事・柘植(北見敏之)…。新介と麻里の運命的な出会いは、それぞれの人生を大きく巻き込んで、悲劇に向かって転がり始めるのだった…。

【出会いの確率25.000×α分の1。不可能と思われた相手・共感覚者と出会ってしまったことで、運命の扉は開かれる----。】

誰もが互いに理解し合える運命の相手を必死で求めている。運命がその相手を用意してくれることも、あるいは神様のいらずらですれ違ってしまうことも…。自分が感じたり、他人と違う感覚で脳にインプットされてしまう、いわゆる“共感覚者”がもたらす、悲劇…。連続殺人、残された暗号、戦慄の絆、そしてその真実。神の目(=デヴァイン)だけが、孤独の果てに愛の繋がりをその地に見出すのだった…。
ある豪邸での殺人事件----。しかもその殺人は少女の周囲で起こった、3度目の殺人だった…。一見『踊る大捜査線』シリーズを想起させる、軽快な犯罪ミステリー映画タッチで始まる『ギミー・ヘブン』は、しかし、次の場面では、すぐさま意想外なトーンへと変容していく。“共感覚”というキーワード、盗撮サイト、洗脳者の存在…。バーチャルな表層の世界で仮想された欲望が仇花のような世界が噴出がこの映画を暗黒に、しかし切なく彩っていく。

【他人は、ぼくが見てるように世界が見えているのだろうか。
それは、誰にも理解できない絶対孤独=“共感覚”の恐怖----】

この映画の重要なキーワードになっている“共感覚”とは、五感のうち、ひとつの感覚に付随して、別の感覚が引き起こされること、視覚と聴覚、視覚と触覚、嗅覚と聴覚を連動して動かしてしまうことを指している。たとえば、美味しいチキンを食べると手に「とんがった形」を感じる人。また、鋭く甲高い声を聞くと赤く光るしみを見るなど、さまざまな例が挙げられる。稀有な感受性という点からか、芸術家には、意外にこの“共感覚”の持ち主が多いと言われている。古くは、日本の松尾芭蕉をはじめ、画家のカンディンスキーや音楽家のスクリャービン、小説家のウラジミール・ナボコフなどがそうである。たとえばナボコフは、美しい自伝「記憶よ語れ」の中で、「私は色聴現象の立派な体験者でもある」と宣言し、「色彩感が生まれてくるのは、文字の輪郭を思い浮かべながら口で発音してみるときだ」と書きながら、「英語のアルファベットのaは、長い風雪に耐えた森の黒々とした色。gはタイヤの色。mはひだのよったピンクのフランネルの布を思わせる」というふうに、言葉の魔術師にふさわしい官能的な表現で読むものを陶酔境へと誘ってゆく。しかし一般的には、“共感覚"を実感しているのは25.000人にひとりの割合で存在するとされるものの、他人にはその現象を説明してもまったく理解されず、深い孤独感と疎外感にとらわれ、目の前に厳然と存在する現実にコミットできない罪障感を抱いていると言われている。しかも共感覚者といえど、同じ感性の持ち主に出会うことは奇蹟に等しい。
だが新介と麻里は共感覚者というだけでなく、同じ感性の持ち主として出会ってしまったのだ。悲劇はこうして静かに幕開けて行く…。
麻里は新介を自分と同じ“共感覚"の持ち主であると認識してから、徐々に新介を求め始める。「水に触るとどうなるの?」「赤と緑が交互に光っているようにみえる」といったダイアローグの応酬は、お互いだけが知っている秘密を共有することで、距離を縮めてゆく、ごく普通の恋人たちの姿にそのまま重なり合う。一見、きわめて特殊な感覚を持った者同士の出会いを描く、スリリングでありながらファンタスティックな要素をもつこの作品は、次第に、誰もが自分を真に理解してくれる相手を希求している、今の若者たちの等身大の切実な思いを伝える普遍性をもった寓話のようでもある。

【“ボーイ・ミーツ・ガール”の普遍的な愛の寓話】

この映画は亜季という語り手の視点を通して徐々に、麻里の周囲で起こった殺人事件の犯人が全員マリオネットと呼ばれるゲームにはまっていた事実が暴かれ、と同時にフラッシュ・バックされるモノトーンの映像によって、麻里自身が癒しがたいトラウマを抱えていることも明らかにされる、一種のサスペンス映画でもある。
その一方で『ギミー・ヘブン』は、盗撮ビデオに象徴される倒錯的な映像や、無意識のうちに殺人者へと仕立て上げるゲームの無機質で不気味な映像など、一見殺伐とした荒涼たるヴァーチャルな映像がコラージュされているが、その疲弊しきった時代のなかで愛を渇望する若者たちの心象風景を鮮やかに切り取った、古典的でみずみずしいボーイ・ミーツ・ガールのラブ・ストーリーでもある。ラスト、全ての真相が明らかになった後に、新介と麻里が、あたかもナボコフのアルファベットの色彩感をなぞるように、お互いの“共感覚”を言葉で慈しむかのごとく確認しあうシーンに漂う、至福に満ちた天上的なイメージはわすれがたい。

【いま日本映画界が考えうる最高のキャスティング!】

キャストは主演に『戦国自衛隊1549』の江口洋介、『亡国のイージス』の安藤政信、『NANA』の宮崎あおい、『恋の門』の松田龍平、『四日間の奇蹟』の石田ゆり子という日本映画界を代表する俳優陣。さらには小島聖、鳥肌実、北見敏之らがバイ・プレイヤーとして脇を固めている。
監督はこの映画が長編映画デビューとなる松浦徹、脚本は『世界の中心で、愛をさけぶ』の坂元裕二、撮影は『ホテル。ハイビスカス』の高間賢治があたり、いま考えうる最高のスタッフ、キャストで製作に臨んだ。

【『ギミー・ヘブン』×nido(古谷建志・上杉俊佑・吉川寛・武田真治)+竹仲絵里
音楽は映画をしのぐのか!?】

今回音楽を担ったnidoは、Dragon Ashの古谷建志、スケボーキングの上杉俊佑、映像クリエーターの吉川寛、俳優でありサックス奏者でもある武田真治によって2003年結成されたバンド形式のプロジェクト・ユニット。サウンドとヴィジュアルの融合を目指したエレクトロニカな音楽が、映画『ギミー・ヘブン』のサブテキストのように、挑戦するように劇伴される。その奇跡的なコラボレーションは、緊張感をもって映画を物語る。さらには竹仲絵里による、アコースティックなエンディング曲「ガーベラ」が、透明感のある歌声とともにラストを盛り上げていく。


ストーリー【ネタバレの可能性あり】

ある豪邸で、殺人事件が起こった。現場に駆けつけた警視庁のキャリア組の警部・柴田亜季(石田ゆり子)と刑事の柘植(北見敏之)は、果物ナイフで刺された主人の死体を階段から眺めると、その血痕が不気味な模様を描いていることに気づき、改めて不審感にとらわれる。その家の養女である麻里(宮崎あおい)は、幼くして親を亡くし、施設で育てられた。これまで3度、富豪の家に養女にもらわれたが、その受け入れ先の家族はすべて謎めいた死を遂げているのだ。
病院の一室。カウンセラーから、不由子(小島聖)は、恋人の葉山新介(江口洋介)が持っている“共感覚”についてのレクチャーを受けている。自分が感じたり、見たものが、他人と違う感覚で脳にインプットされてしまう症状を持つ、共感覚者…。その彼らの孤独についてのカウンセラーの説明に、不由子は言い知れぬ淋しさを感じる。
新介は、デザイン事務所をやっているが、実際は閉業状態で、弟分の貴史(安藤政信)と一緒にヤクザの紺野(鳥肌実)の下請け仕事として、インターネット上で盗撮サイトを運営している。更衣室、女子トイレ、医療現場、女性の部屋でのプライベートな日常等を隠しカメラで撮影し、会員に映像を配信するシステムである。社会のメインシステムからこぼれ落ち、ダークサイドでしか自分の居場所を見つけられないふたり。しかも誰にも理解されない“共感覚”という感性を持ち、恋人と一緒にいても満たされない心の空洞を抱える新介にとっては、貴史と軽口を叩きながら無為な日常をやり過ごすだけが生きる術だった。
しかしある日、ある盗撮サイトで異変が起こる。私生活を映像で公開している女性が失踪し、ベッドに付着した血糊が奇怪な絵模様を描いていたのだ。とっさに新介は、その絵模様が、アンダーグラウンドのサイトで<死の商人>と呼ばれている伝説の男ピカソ(松田龍平)のマーキングであることに気づく。そしてそのマーキングは麻里の家に残された印と符号していた。
その後、盗撮ビデオが設置された地域で、投身自殺をはじめ、不可解な事件が次々に起こる。都内を流れる河川の排水口敷きの映像には倒れた若い女性が映っており、ふたりは彼女を事務所に連れ帰る。それは行方不明とテレビで報道されていた麻里であった。
3人の奇妙な同居生活が始まった----。やがて貴史は、ビー玉のような目を持つ麻里に惹かれていく。麻里はあいまいな表情のまま、彼らと生活を共にする。しかし麻里は、新介とふたりきりになったある日、彼に「スプーンは何に見える?」「モニターの絵は?」と、それまで見せたことのない表情で激しく迫っていくのだった。
3人の、バランスを欠きながらも平穏な生活は、ピカソの挑戦的な侵入によって壊されていく。狙いは麻里だった。「麻里を返せ」と、そのヴァーチャルな存在は脅迫してくる。
危機を悟った3人は、逃亡を企てようとする。しかし、不由子の妊娠を知った新介は、その逃亡を諦める。貴史と麻里の逃亡が始まった----。しかし貴史の「大丈夫、僕が守ってあげる」という言葉に、麻里は表情を固くし、嫌悪感を表すのだった。
ある廃屋に辿りついた貴史と麻里。しかしそこにピカソが刺客として送りこんだ、ヤクザの紺野が拳銃を片手にやってくる。逃げまどうふたり。やがて彼らを追い詰めたかに思えた紺野だったが、予期しなかった方からの銃弾に倒れる。そこには拳銃を持った麻里の姿があった。
しかしそのすべてが、東京にいる新介のパソコンで中継されていた。それはピカソが仕切っているようだった。すべてをコントロールし、すべてを知る男、ピカソ。その中継を見た新介は貴史の携帯に電話をする。「気をつけろ」と。その直後、新介はモニターに写し出された貴史が、何者かによって撃ち殺されるのを見る。貴史は新介との携帯電話のなかで、麻里と新介への思いだけを言葉に残してこと切れていくのだった。
新介の怒りは頂点に達した。ピカソを探し出して決着をつける…。自分たちが不法に仕掛けた渋谷の街のモニターの前にわざと姿をさらし、ピカソをおびきよせようとする。そしてピカソは現れた。桜が満開の橋の上の、美しすぎる出会い。しかしそれは憎しみに満ちた、どす黒い出会いでもあった。
ふたりは都電に乗り、やがてピカソの生家があった空き地へと辿りつく。そしてそこには思いもかけない人物がいた。やがて明かされる血の絆の秘密。恐ろしいその恐怖は、さらに悲劇の結果を伴って、逃れられない宿命、暗雲のように新介に被い被さっていくのだった…。


スタッフ
監督:松浦徹
脚本:坂元裕二
撮影監督:高間賢治
音楽:nido
主題歌:竹仲絵里
製作:アートポート、松竹、ユーロスペース


キャスト
江口洋介
安藤政信
宮崎あおい
石田ゆり子
松田龍平
小島聖
鳥肌実
北見敏之



※「本ページの文章は、プレス向け資料をそのまま掲載しており、加筆はしておりません」


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